美食クーポン

旬を味わうエッセイと毎月の食材情報、くいだおれのルーツと船場の食生活史、家庭でつくるひと味ちがう大阪の料理

美食のクーポン情報が満載!飲み放題、食べ放題情報

ローマの化粧品を販売するペドラーはその商品を購入した客にインセンティブとして小物を提供した。これがインセンティブとして金券を提供するプロモーションの起源である。このようなプロモーションが、この200年の間に成長した。

クーポン等のプロモーション・テクニックのルーツを探ると、いくつかの例がある。例えば、昔の小売店はしばしば、おつりの代わりに「木製ニッケル」を渡した。このニッケルは、その店でしか利用できない。したがって、再度来店させることを目的に発行された。

また、木製ニッケルは記念コインとして利用され、一定期間の間は貨幣としても有効であった。しかし、有効期限をすぎると、ただの木片となった。木製ニッケルを通常の貨幣と交換する人もいた。

最初のクーポンは、1895年、ミシガン州のバトルクリークにあるシリアル・メーカー、C・W・Post 社が発行したクーポンである。社長のポスト氏が、新製品である「グレープ・ナッツ」を市場に導入する際、グローサリー・ストアで値引き券として1セントのクーポンを消費者に提供した。

1920〜30年代、クーポンは、新聞媒体に掲載された。この時代は同時に、マーケティングがメーカーのさまざまな活動の中でも主要な役割を果たすようになった時代でもある。先進的な企業は、プリント媒体を利用したセールス・プロモーションを展開した。その1つの手法がクーポニングであった。

1950年代、大量生産の時代に入るとセールス・プロモーションのクリエイティビティも開花し始めた。コンテストやプレミアムが流行し、TV も全盛、広告代理店は「ライフ」や「ルック」の雑誌にみえる見開きの広告に力を注いだ。また、数多くの新製品が市場に導入され、徐々に新製品トライアル促進のためにクーポンが利用され効果をあげた。この頃、クーポンはあまり組織化されておらず、活動記録はあまりない。しかし、次に挙げる7社が、クーポニングに積極的であった。プロクターアンドギャンブル、ゼネラルフーズ、コルゲート、リーバー・ブラザーズ、ゼネラル・ミルズ、スコット・ペーパー、そしてA・C・ニールセンである。

1965年には、A・C・ニールセンのクリアリング・ハウスがクーポンの発行に関する数字を公表し始め、他の情報ソースとあわせ、クーポンに関する状況がある程度明らかになった。